野入 亮人 上級研究員(創発物性科学研究センター 量子機能システム研究グループ)、桑原 知剛 理研白眉研究チームリーダー(開拓研究所 桑原量子複雑性解析理研白眉研究チーム、量子コンピュータ研究センター 量子複雑性解析理研白眉研究チームを兼務)、高木 里奈 客員研究員(創発物性科学研究センター 強相関物性研究グループ/東京大学物性研究所 准教授)、河原塚 健人 客員研究員(革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ ロボットシステムチーム/東京大学大学院情報理工学系研究科 講師)が第25回(2025年度)船井学術賞を受賞しました。
船井学術賞は、情報科学、情報技術分野を中心に広く理工系分野において、顕著な研究業績があった若手研究者に対して授与されるものです。
授賞式は2026年5月23日に執り行われる予定です。

野入 亮人 上級研究員
- 受賞業績
- 「半導体量子コンピュータの実用化に向けた基盤技術開発」
- 受賞者のコメント
- このたびは船井学術賞という栄誉ある賞を賜り、大変光栄に思います。本研究では、半導体量子コンピュータの実用化に向けて、量子ビットの高精度制御や量子誤り訂正の原理実証、さらには量子ビット数の拡張や長距離結合技術の確立など、基盤技術の開発に取り組んできました。これらの成果は共同研究者との研究の中で実現したものであり、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。今後も半導体量子コンピュータの発展と学術・社会への貢献を目指して研究を進めていきたいと思います。

桑原 知剛 理研白眉研究チームリーダー
- 受賞業績
- 「量子多体系の計算可能性を支配する情報伝播・量子もつれの普遍理論と高速アルゴリズム」
- 受賞者のコメント
- このたびは船井学術賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。本研究では、量子多体系に内在する情報構造の深淵を解明することを目指し、情報伝播や量子もつれの普遍理論の構築と高速アルゴリズムの開発に取り組みました。本研究は多くの共同研究者の皆さまのご協力のもとに実現したものであり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。今後も量子多体系の理解と計算手法の発展に貢献できるよう、研究に励んでまいります。

高木 里奈 客員研究員
- 受賞業績
- 「対称性と幾何学を基軸とした反強磁性体の機能物性開拓」
- 受賞者のコメント
- 理化学研究所では、今回の受賞に至る研究の萌芽を育んできました。これまでご指導・ご支援をいただいたすべての方々に深く感謝申し上げます。今後も一層研鑽を重ね、材料・機能創出に向けた量子物性の探究を通じて、次世代につながる研究を進めてまいります。

河原塚 健人 客員研究員
- 受賞業績
- 「認識・計画・制御から身体設計まで含むロボットの多面的な知能化と研究教育」
- 受賞者のコメント
- このたび船井学術賞に選出いただき、大変光栄に思います。フィジカルAI分野において、人間の身体と知能を模倣した筋骨格ヒューマノイド研究や、基盤モデルを活用したロボットの計画と制御、オープンハードウェアの公開など、認識・計画・制御から身体設計までの多面的なロボット研究を評価いただいたことを嬉しく思います。これからも、ロボットが自らの身体を理解し、経験を通じて成長していくための身体構造と学習機構の探究、そしてソフトウェアからハードウェアまで一貫して学べる研究教育基盤の整備に取り組んでいきます。日本発のヒューマノイド研究が再び世界に新しい潮流を生み出せるよう、着実に歩みを重ねてまいります。
