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2026年7月16日

理化学研究所

利根川 進 元脳科学総合研究センター長の訃報に接して

利根川 進 理研フェローの写真

元脳科学総合研究センター(BSI)センター長であり、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞された利根川 進 RIKEN Fellowが、2026年7月11日に逝去されました。この突然の悲報に接し、理化学研究所の全役職員を代表して、お悔やみ申し上げます。

利根川 RIKEN Fellowは、抗体の多様性創出の遺伝学的原理の解明という不滅の業績によってノーベル賞を受賞されたのち、その類いまれなる探究心を脳科学という新たなフロンティアへと向けられました。そして、2009年4月から2017年6月までの8年以上にわたり、理研BSIの第3代センター長として、我が国の脳科学研究を世界のトップレベルへと牽引してくださいました。

センター長在任中は、最先端の光遺伝学的手法などを駆使し、記憶が脳内に蓄えられる物理的な実体である「エングラム(記憶痕跡)」と呼ばれる神経細胞群の解明など、世界の学術界を揺るがす革新的な成果を次々と世に送り出されました。利根川 RIKEN Fellowが示された「自らの好奇心を研ぎ澄まし、世界を導く研究を」という次世代の科学者を育む情熱に満ちたリーダーシップは、現在の脳神経科学研究センター(CBS)へと脈々と受け継がれています。そして、センター長として築き上げられた最高水準の研究基盤は、今日の理研における脳科学のさらなる発展の揺るぎない礎となっています。

⽣前における理化学研究所、そして世界の科学技術への多⼤なご貢献と卓越したご指導に対し、深甚なる感謝と敬意を捧げますとともに、⼼より哀悼の意を表します。

2026年7月16日
理化学研究所理事長 五神 真

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