このたび、かつて理化学研究所(理研)が建設した3号サイクロトロンに使用されていた電磁石が、産業遺産学会より「磐城無線電信局と『原町無線塔』の関連施設群 原町送信所 電弧式送信機の電磁石」として「推薦産業遺産注)」に認定されました(2026年度 認定番号第135号)。同時に認定された「富岡受信所・短波送信所跡」(2026年度 認定番号第136号)とともに、代理授与を受けた「原町無線塔研究会」事務局より、8月6日に認定書の受け渡しがありました。
この電磁石は、原町無線塔で1920年代に使われ役目を終えた後に理研が譲り受けていたものを、1952年に3号サイクロトロンを建設するときに再利用したものです。現在、理研和光地区仁科RIBF棟玄関前に展示中の3号サイクロトロンの一部として保存されています。なお、1937年に世界で2番目に完成した理研最初のサイクロトロン(小サイクロトロン)にも、同じく譲り受けた電磁石が使用されていましたが、戦時中の空襲で焼失しています。
- 注)産業遺産学会は、産業遺産の保存推進を目的として、「保存を必要とする重要な産業遺産のうち、国あるいは地方自治体による文化財指定を受けていないもの」について、学会が独自に選定・推薦を行って発表するとしています。
3号サイクロトロンの電磁石
電磁石を解説する銅板
関連情報は産業遺産学会のホームページをご覧ください。
