経済誌『Forbes JAPAN』による「Forbes JAPAN Women In Tech 30 2026」に野崎 京子 理事(環境資源科学研究センター 炭素資源有効活用触媒研究チーム チームディレクター兼務)および大武 美保子 チームディレクター(革新知能統合研究センター 目的指向基盤技術研究グループ 認知行動支援技術チーム)が選出されました。
「Forbes JAPAN Women In Tech 30 2026」は、テクノロジー領域で世界を変える女性、ジェンダーマイノリティ30人に注目する企画です。『Forbes JAPAN』では2024年から同企画を開始し、2026年は2回目の特集となります。アドバイザリーボード19人の推薦をもとに選出された30人が紹介されています。

野崎 京子 理事
野崎 理事は、京都大学にて、医農薬に代表されるファインケミカル合成のための分子触媒を高分子(プラスチックや繊維など)の合成に応用しました。東京大学に移籍後は、再生可能資源、特に二酸化炭素や未利用バイオマスを有効利用するための触媒開発に従事しています。2021年よりJST ERATOプログラムにおいて、廃プラスチックの有効活用を目指し、4機関5チームを率いて樹脂分解プロジェクトを遂行しています。また、国際的認知度も高く、2010年以降(2020年を除き)、毎年10件以上の国際会議等での基調講演・招待講演を行っています。これらの功績が高く評価され、選出されました。
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- 「このたび選出いただいたWomen In Tech 30は、国内のテクノロジー分野で世界を変えるべく活躍する女性に光を当てる企画とのことです。化学の研究と教育に没頭してきた業績を認めていただけたことを光栄に思います。私が京都大学工学部工業化学科に入学した1982年はクラス50人のうち女性は2人だけでした。40年以上もたちましたが、理工系における女性比率の改善はなかなか進みません。責任世代として何ができるかを考えていきたいと思っています。」

大武 美保子 チームディレクター
⼤武 チームディレクターは、2006年に認知機能の維持・向上を目的とした会話⽀援⼿法「共想法」を考案し、これを⽤いてのべ1万⼈超の会話を収集・分析しました。また、共想法に基づいた会話⽀援ロボットを開発し、ロボットが司会進⾏する会話による認知機能への介入効果を検証するなど、世界に先駆けた研究を⾏っています。そのような功績が認められ、⽂部科学⼤⾂表彰若⼿科学者賞、ドコモ・モバイル・サイエンス賞等も受賞し、2007年には「⺠産官学」研究拠点ほのぼの研究所を創設、翌年NPO法⼈化するなど、社会実装にも幅広く取り組んでいます。これらの認知機能の維持や認知症発症リスクの低減を目指す社会的取り組みへの貢献が⾼く評価され、選出されました。
- コメント
- 「この度は、テクノロジー領域で世界を変えるべく躍進する女性の一人に選んで頂きましたことに、心より感謝申し上げます。脳が長持ちする人が増え、防ぎうる認知症にならない社会の実現を目指し、会話支援により認知的健康を育む認知行動支援技術を研究してまいりました。ご指導、ご支援、ご協力頂いているすべての関係の皆さまに、厚く御礼申し上げます。画期的な技術の発明と普及を目指して、今後とも精進してまいります。」
- ※選出理由は許諾を得たうえで『Forbes JAPAN 2026年3月号』より一部引用、改変。
