理化学研究所(理研)は、2026年8月18日から21日にかけて、国際シンポジウム「RIKEN Mathematics & AI Symposium 2026」を開催しました。
本シンポジウムは、「Mathematics and AI: Mathematical Sciences and Formal Reasoning」をテーマに、数学、形式推論、AIによる科学的発見の第一線で活躍する研究者が国内外から集い、数学とAIの関係を多角的に議論することを目的として開催したものです。会場の理研東京地区とオンラインを合わせ、国内外から約300名が参加しました。
近年、AIは単なる計算・解析のためのツールから、仮説の生成や問題の発見、証明・検証など、科学研究そのものに関わる技術へと急速に発展しています。理研では、こうしたAIの進展を踏まえ、2022年から全所を挙げて「AI for Science」の取り組みを進めています。
8月19日の開会挨拶で五神 真 理事長は、AIによって科学的な知恵を生み出す研究の営みそのものが変容し、科学研究の「基本OS」が書き換わりつつあるとの認識を示しました。AI for MathとMath for AIの重要性について述べるとともに、AIという強力なパートナーを得た今だからこそ、「発見の喜び」の共感の輪を広げ、人類の知の限界をさらに押し広げていくことへの期待を述べました。
開会の辞を述べる五神 理事長
シンポジウムでは、国内外の研究者による講演、パネルセッション、チュートリアル、ポスターセッション等が行われ、数学、AI、形式推論など異なる分野の研究者が一堂に会しました。AIによる数学的課題の解決や新たな発見、数学理論によるAIの理解・信頼性向上、形式化・証明、自律的な科学的発見など、数学とAIをめぐる幅広いテーマについて活発な議論が行われました。本シンポジウムを通じて、国内外の研究者が数学とAIの融合による新たな科学的発見の可能性について議論し、今後の研究協力に向けた交流を深める機会となりました。
理研は、今回のシンポジウムを通じて得られた国内外の研究者との交流を生かし、AI for MathをはじめとするAI for Scienceの研究を推進するとともに、国際的な研究連携をさらに深め、AIによる科学的発見の新たな可能性を切り拓いていきます。
集合写真
