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2026年11月5日

理化学研究所

令和8年秋の紫綬褒章の受章について

創発物性科学研究センターの岩佐 義宏 副センター長(創発デバイス研究グループ グループディレクターを兼務)と開拓研究所の染谷 隆夫 主任研究員(染谷薄膜素子研究室、創発物性科学研究センター 創発ソフトシステム研究チーム チームディレクターを兼務/東京大学 教授)が、令和8年秋の紫綬褒章を受章いたしました。

岩佐 副センター長は物性物理学研究への功績、染谷 主任研究員はフレキシブルエレクトロニクスおよび電子皮膚の研究への功績が評価されました。

岩佐 義宏 副センター長の写真

岩佐 義宏 副センター長

業績の概要
岩佐 副センター長は、量子物質・ナノ物質の電子状態をデバイス技術によって制御し、物質の性質を解明する研究で世界を先導してきました。特に、電圧の印加だけで絶縁体や半導体を超伝導化する電界誘起超伝導を実現し、量子状態の電界制御という新しい研究分野の発展に貢献しています。また、非相反伝導をはじめとする非線形輸送現象の研究によって、物質の対称性や電子状態を解明する新たな手法を確立しました。これらの成果は、物性物理学とナノ物質科学の発展に広く寄与しています。
受賞者のコメント
紫綬褒章受章の栄誉を賜り、大変光栄に存じます。これまで、研究生活を共にした研究室スタッフと学生さんをはじめ、共同研究者の皆様、ご指導を賜りました先生方、そして研究をサポートしてくださったアシスタントや事務の皆様に心より感謝申し上げます。受章を励みに今後も物性物理学分野の発展に微力ながら貢献できるよう、努力してまいりたいと思います。
染谷 隆夫 主任研究員の写真

染谷 隆夫 主任研究員

業績の概要
染谷 主任研究員は、柔らかく伸び縮みする電子デバイスの研究に早くから取り組んできました。2004年に有機トランジスタを用いた大面積の圧力センサを発表し、その後、伸縮可能な電子回路や超薄型の電子デバイスを開発しました。これらにより、皮膚のように柔軟で、圧力や温度などの情報を計測できる「電子皮膚」の研究を進めてきました。また、皮膚に密着して生体信号を計測するセンサやウェアラブル医療機器への応用にも取り組み、基礎研究から実用化まで幅広い成果を上げています。これらの成果は、医療・ヘルスケアやロボティクスへの展開が期待されています。
受賞者のコメント
このたび紫綬褒章を受章することとなり、大変光栄に存じます。ご指導いただいた先生方、共同研究者の皆様、理研の同僚の皆様、そして研究室で一緒に研究を進めてきた学生・スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。今回の受章を励みに、今後も新しい材料やデバイスの可能性を探り、医療や健康に役立つ電子デバイスの研究に努めてまいります。

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