2026年10月7日
理化学研究所
「理研-セイコー連携センター(RSCC)」のお披露目会を開催しました
-生命科学研究と自動化技術の融合による次世代の研究開発基盤の構築に向けて-
理化学研究所(理研)は、セイコーグループ株式会社およびセイコーフューチャークリエーション株式会社と合同で、2026年9月29日に理研和光地区で「理研-セイコー連携センター(RIKEN-Seiko Collaboration Center:RSCC)」のお披露目会を開催しました。
RSCCは、理研が有する最先端の生命科学研究の知見と、セイコーグループが培ってきた精密制御・自動化技術を融合し、実験プロセスの高度な自動化を実現する次世代の基盤システムの開発を目指しています。2026年4月の開設後、研究開発環境の整備を進め、このたび本格的な研究開発を開始しました。
近年、バイオ医薬品や機能性素材、発酵技術など、生命科学の知見を活用した「バイオものづくり」への期待が高まる一方、研究開発の現場では、実験の複雑化や人手不足、研究データの再現性確保などが課題となっています。
RSCCでは、こうした課題に対し、培養・検出・回収・分析など、これまで研究者が個別に行ってきた実験プロセスの自動化・高度化に取り組んでいます。さらに、実験で得られるデータを蓄積・活用し、AIによって次の実験条件を選択するなど、研究開発そのものを自律化する「自律型ラボ」の実現を目指しています。
(写真左から)セイコーフューチャークリエーション株式会社 中川 隆 取締役、市村 誠 代表取締役社長、セイコーグループ株式会社 高橋 修司 代表取締役社長、福井 俊英 理事、小谷 元子 所長、渡邉 力也 連携センター長
お披露目会には、理研、セイコーグループ株式会社およびセイコーフューチャークリエーション株式会社の関係者に加え、アカデミア、行政機関、企業、メディアなどから多くの関係者が参加し、式典と見学会を行いました。
式典では、福井 俊英 理事、小谷 元子 所長(開拓研究所)、渡邉 力也 連携センター長(開拓研究所 理研-セイコー連携センター)、高橋 修司 代表取締役社長が、RSCC設立の意義や今後の展望等について紹介しました。
続いて行われた見学会では、RSCCで開発を進めている装置や研究環境を公開しました。自律型微生物培養装置「ACKNOS Microbial Shaker」や自律型高精度ピッキング装置「FARIOS」、複数の実験装置を連携させて研究開発プロセス全体の自動化を目指す自律型実験システムなどを紹介し、実際の研究開発環境を通じて、生命科学研究と自動化技術の融合によって生まれる新たな研究の可能性を発信しました。
特に、自動化が遅れていたバイオ実験への展開により、研究者の負担軽減に加え、実験の効率化や再現性向上、さらには新たな研究への応用可能性に、参加者から高い関心が寄せられました。RSCCでは今後、生命科学研究における実験の自動化にとどまらず、AIを活用した実験計画の立案や結果の解析など、研究開発プロセスのさらなる自律化に取り組みます。また、研究機関や企業等との連携を通じて、開発した技術の実証・社会実装を進め、バイオものづくりをはじめとする生命科学分野の研究開発の加速に貢献していきます。
(写真左から)渡邉 連携センター長、セイコーフューチャークリエーション株式会社 市村 代表取締役社長
今回のお披露目会を契機として、RSCCでは、研究者や技術者が実際の研究環境や開発中の装置を見ながら意見交換できる機会も設けていく予定です。RSCCの研究開発や自律型実験技術、バイオものづくりに関心のある研究機関、大学、企業等の皆さまからの見学・連携に関するご相談をお待ちしています。
お問い合わせ先
RSCCの研究活動、共同研究等に関するお問い合わせは、RSCCウェブサイトお問い合わせフォームよりお寄せください。
関連リンク
- 2026年4月7日お知らせ「「理研-セイコー連携センター(RSCC)」を開設」
- 2026年9月30日セイコーフューチャークリエーション株式会社「「セイコー、「理研-セイコー連携センター(RSCC)」を本格始動 バイオものづくりを支える次世代研究プラットフォームの開発を加速」
