
香取 秀俊 チームディレクター(光量子工学研究センター 時空間エンジニアリング研究チーム)が2026年度C&C賞を受賞しました。
C&C賞は、公益財団法⼈NEC C&C財団が、情報処理技術、通信技術、電⼦デバイス技術、およびこれらを融合した技術の開拓・研究において顕著な功績を挙げた⼈物に授与する賞です。また、これらの技術の進歩がもたらす社会科学的な研究活動に関し顕著な貢献をした⼈物も対象となります。
香取 チームディレクターは、2001年に光格子時計の概念を提案し、その実現により従来のセシウム時計を大幅に上回る超高精度な時間計測を可能にしました。さらに、光格子時計を相対論的測地学や時空間センシングへ展開し、高精度な時刻同期や測位などへの応用の可能性を示しました。また、光格子時計の社会実装に向けた小型化・堅牢化の研究開発を推進し、2025年には、これらの成果をもとに島津製作所が世界初の商用光格子時計を製品化しました。香取 チームディレクターの業績は、精密な制御・測位・同期を支える情報通信技術に大きく貢献するものであり、その功績が多大であると評価され、今回の受賞に至りました。
受賞業績
光格子時計実現への貫献
受賞者のコメント
このたびはC&C賞を賜り、大変光栄に存じます。2001年に提案した光格子時計が実用化へと歩みを進め、情報通信を支える技術として評価されたことを、大変うれしく思います。研究をともにしてきた学生や共同研究者、実用化に取り組む企業の皆様、そして長年研究を支えてくださった多くの方々に、心より感謝申し上げます。
正確な時間は、通信や測位を支える社会の基盤です。さらに光格子時計は、重力による時間の進み方の違いを通じて、地球の変化を捉えるセンサーにもなります。高精度な時間を誰もが使える技術として社会に届け、新たな科学や社会の課題解決につなげられるよう、引き続き研究に取り組んでまいります。
